FBA納品で一番焦るのは、箱を閉じたあとです。
「商品は入れた。緩衝材も詰めた。テープも貼った。……あっ、商品ラベル貼り忘れた!」
ほかにも、配送ラベルを印刷しようとしたら用紙がない、箱を測ったら登録したサイズと違うなど、小さなトラブルはつきものです。
梱包は、最後のテープを貼れば終わりではありません。Amazonの倉庫(フルフィルメントセンター)が箱を受け取り、中の商品を識別し、問題なく保管できる状態になって初めて完了します。
この記事では、初めてのFBA納品で用意すべき資材を「商品単位」と「輸送箱単位」に分けて分かりやすく整理します。
FBA納品には、2つの梱包がある
FBAでは、「商品そのものを販売可能な状態にする梱包」と、「複数の商品を倉庫へ運ぶ輸送箱の梱包」があります。ここをごちゃ混ぜにすると、必要な資材が分かりにくくなります。
商品には「Amazon商品ラベル」、輸送箱には「Amazon配送ラベル」と「配送会社の送り状」が必要です。それぞれ別の識別ルールがあることを覚えておきましょう。

商品単位で用意したい資材
商品ラベル用紙
メーカーのバーコード(JANなど)をそのまま使える商品を除き、FBA商品にはAmazonの商品ラベルが必要です。(※2026年3月以降、再販セラーは原則として商品ラベルが必須になります)
セラーセントラルで指定したレイアウトにぴったり合うA4ラベルシート、またはサーマルラベルを用意しましょう。
OPP袋・ポリ袋
たとえばレディースのブラウスのような衣類や、布製品、小物などは、バラバラにならないよう一つの透明な袋にまとめます。透明なら中身が確認しやすく、商品ラベルも貼りやすいのがメリットです。
輸送中に商品が飛び出さないようしっかり口を閉じ、袋のサイズによっては窒息警告マークのルールも確認してください。
エアキャップ(プチプチ)
割れやすい商品や、箱の角がつぶれやすい化粧箱を守ります。
ただ巻くだけではなく、輸送中の振動で外れないようにテープで固定し、外側からバーコードがサッと読める位置にラベルを貼るのがコツです。
小箱・保護ケース
袋やプチプチだけでは曲がってしまうような商品は、サイズの合う小箱を使います。ただし、箱に入れると梱包サイズが大きくなり、FBAの手数料や保管スペースに影響するため、サイズ選びは慎重に行います。
封かんシール・細幅テープ
OPP袋の口やエアキャップを留めるための細いテープです。商品パッケージに直接強力なテープを貼ると傷めてしまうため、袋の上から留めるようにします。
セット商品用の表示
複数で1セットの商品には、「BOX商品(開封厳禁)」などのシールを貼り、倉庫のスタッフが誤ってバラバラにしないように伝えます。
輸送箱単位で用意したい資材
段ボール
中身の重さに耐えられる、丈夫な新品の段ボールが基本です。再利用箱を使う場合は、つぶれや水濡れがなく、古いバーコードが残っていないことを必ず確認してください。大きすぎると中で商品が動き、小さすぎると商品が圧迫されます。
箱の中の緩衝材
クラフト紙や更紙などを丸めて詰め、箱を軽く揺らしても中の商品が動かないようにします。重い商品の上に軽い商品が乗らないような詰め方も大切です。
48〜50mm幅の梱包テープ
箱の重さに合ったOPPテープやクラフトテープを選びます。薄すぎると輸送中に裂けてしまうため、しっかり厚みのあるものを選びましょう。底面はH型に貼ると強度が増します。
Amazon配送ラベル用紙
FBA納品手続きの最後に印刷するラベルで、輸送箱ごとに貼ります。普通紙に印刷して透明テープで貼ってもOKですが、しわや反射で読み取れなくなることがあるため、出荷数が増えたらシールタイプのラベル用紙を使うとスムーズです。
配送会社の送り状
Amazon配送ラベルとは別に、ヤマト運輸や佐川急便などの送り状も必要です。2つのラベルが重ならないように、箱の平らな面に貼ってください。
資材ではないが、同時に必要な道具
FBA納品は資材だけでは完了しません。以下の道具も手元に揃えておきましょう。
- プリンター
- デジタルスケール(はかり)
- メジャー
- テープカッター
- カッター、ハサミ
- バーコードスキャナー(件数が増えてきたら)
箱を閉じた完成状態で重量とサイズを測り、納品手続きに入力します。
商品によって追加したい資材
すべての商品を袋とプチプチだけで送れるわけではありません。
たとえば液体商品は、漏れを防ぐための密封や二重の保護(ダブルシール)が必要です。ほかにも、粉末、鋭利なもの、電池、賞味期限のある商品など、カテゴリーごとに細かなルールがあります。
「前回これで通ったから」と油断せず、事前にセラーセントラルで要件を確認しましょう。
初回納品前のチェックリスト
箱をテープで閉じる前に、以下を最終確認してください。
- 商品は販売できる状態まで保護されているか
- 商品ラベルは正しい商品に貼られているか
- 余計なバーコード(元のJANなど)が隠れているか
- ラベルにしわやにじみがないか
- 箱の中で商品が動かないか
- 箱のサイズと重さを完成状態で測ったか
- Amazon配送ラベルと送り状を重ならずに貼ったか
- 古いラベルや危険物マークが残っていないか

最後に、画面上の納品数と、目の前にある箱の数が合っているか数えます。箱の追加を繰り返したときほど、ここでズレが生じやすいです。
失敗しないための3つのアドバイス
- ラベルは箱を閉じる前に突き合わせる
ラベル貼りと箱詰めを同時にやると、違う商品が混ざったときに気づけません。「ラベルを貼る」「数量を確認する」「箱に詰める」の工程はきっちり分けましょう。 - 消耗品の在庫切れに注意する
「商品はあるのに、ラベル用紙がなくて納品できない!」という事態を防ぐため、テープやラベルは「残り1ロールになったら注文する」などの発注点を決めます。 - 梱包コストは「1商品あたり」で計算する
段ボール代だけでなく、袋、ラベル、緩衝材の総額を納品する商品数で割って計算します。コストを削るために保護を弱くして商品が破損しては本末転倒です。まずは安全に納品できるパターンを作りましょう。
初回から完璧な設備をそろえる必要はありません。正しいラベル、適切な保護材、丈夫な箱。この基本の流れを一度きれいに通すことが、FBA納品の第一歩です。
※Amazonの梱包・ラベル要件は変更されることがあります。納品前に必ずセラーセントラルの最新情報を確認してください。

